精油を使いこなしていくにつれ、ほとんどの香りは好きになり、苦手なものはなくなった。もちろん、心身の状態で受け付けなくなるということはある。ただ、どうしても「ちょっとごめんね」という例外があった。それがカモミールジャーマン。カモミールは他にもローマンとモロッコがあるが、よく使われるのはローマンだ。ローマンのほうが甘く使いやすい。ジャーマンの抗炎症作用は突出しているが、いかんせん香りが渋く、ブレンドもなかなか難しい。というわけで、どうしてもジャーマンでないと・・・というときくらいしか手が出なかった。因みにハーブティで私たちがよく飲んでいるのは、ジャーマン。ハーブティはいい香りなのに・・・といつも思っていた。
それが近頃、このカモミールジャーマンが好きでたまらなくなった。
今年の最初の新月から先生について、本格的に占星学を学び始めた。天体と植物は切っても切れないつながりがあるので、どうしても占星学をちゃんと習ってみたかったのだ。星座にも象徴するハーブや精油があり、カモミールジャーマンは蟹座。私は太陽星座が蟹座で、最初自分の星座のアロマがジャーマンと知って、ひそかにがっかりしていた。やっぱりバラとかジャスミンとかネロリだったらよかったのに・・・なんて思ったのだ。だが、いつしか渋い香りは深い香りとなり、今や休まると感じるようになったのだから、私にとっては遅咲きのアロマといえるだろう。それだけ自分がより蟹座的になっていっているのかどうかはわからないけれど、とにかくレパートリーが増えるのは嬉しいこと。
ジャーマンのこのすぐれた炎症を抑える力は、アズレンという成分のため。そうコートダジュール、グロッタ・アズーラ(青の洞窟)からもわかるように青という意味。精油も万年筆のインクのように深い青だ。ブレンドに加えるとオイルはほのかなブルーになり、それもまた美しい。
昨日は満月だった。
蟹座の支配星は月。昨日の満月はブルームーン*だった。いろいろが重なりつながると、まさに自然の神秘だなぁと、また今日も空を見上げる。
*ブルームーン・・・1ヶ月に2回満月があるとき、そう呼ぶらしい。写真はカモミールジャーマンで月を描いたお遊び。
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by mawu_y
| 2010-01-31 21:33
| aroma essay