ピンときた香り
2008年 05月 17日
この季節は一番好きかもしれません。緑は生き生きと鮮やかだし、花々も次々とシーズンを迎えます。
いわゆる高い精油のひとつに入るローズも今が旬。
アロマセラピーを勉強してから、その植物の実態を知る前に香りを知ったというものも多いのですが、ローズは容易にその姿が想像できて、親しみのある香りです。けれども精油は清水の舞台を飛び降りるつもりで買うので、大切に大切に使っています。他にもジャスミンやネロリ(ビターオレンジの花)なども高額精油ですが、その理由としては、これだけ芳香の強い花でありながら、精油は微々たる量しか抽出できないからです。ローズも精油1滴に60個の花が必要と言われています。それだけに凝縮されていてパワーも強く、トリートメントに使うときもここぞというときに使うことが多いです。
近頃、こんなにいい季節なのに落ち込むことが多く(私らしくないですか(笑)?でもセラピストだって人間だからたまには落ち込むし、自分自身を深く探求しすぎてしまったりします。)、そんなときはウォーキングするか、トリートメントを受けに行くか、瞑想をするか、贅沢をする(!)かですが、私の場合の贅沢はローズを1滴、お風呂に入れることです。目を瞑って、香りを吸い込みながら、このお風呂にバラが60個浮かんでいると想像します。贅沢でしょう? 自分の心と対話していると精油の働きで感情が解放されることもあって、涙が出てくることもあります。でも泣くことも心のデトックスだから、たまには必要。そして、だんだん元気が出てきて、悩んでいた自分がアホらしくなってきます。ココロが軽くなったときに、ふっとひらめきがあったり気づきがあったり・・・。精油の助けは私にとっては、なくてはならないものかもしれません。
あまり考えすぎたり、悩みすぎたりしているときはグラウンディングさせてくれる精油(ヴェチバー、パチュリー、フランキンセンス)などもよいのですが、最近はなぜかローズが気になっているので使いました(ふだんはどちらかというとジャスミン派なのですが・・・)。効能よりも自分の直感に任せて使うとしっくりくることが多いのです。トリートメントのときもお会いした瞬間で浮かんだイメージの香りを必ずひとつはブレンドを決めるときにかいでいただいているのです^^。先日、セラピスト仲間の記事を読んでいて、アロマも効能だけで選んではそれは対症療法と同じと書いてありました。同感! 効能も大切だけれど、その香りをかいで、どんなふうに感じるかが自分のココロとカラダに必要かそうでないかという重要ポイント、まさに芳香療法なんだと思います。
ちなみにローズは落ち込んでいるときや不安なときに適していて、心を穏やかにそして強くさせてくれるそうです。効能をまったく無視して使ってみて、「あ~、だからか~」と思うこともあったりします。
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写真はピースという名前のローズです。
この花が地球上にたくさん咲き誇るといいですね。人々の心にも。
by mawu_y
| 2008-05-17 23:12
| aromatherapy